Configuration Manager Current Branch 1910 がリリースされました!

皆さん、こんばんは。

今回は、日本時間の本日 (2019/11/30) にリリースされた Configuration Manager (Microsoft Endpoint Configuration Manager、旧 SCCM) Current Branch (CB) 1910 について紹介します。

今回の Current Branch (CB) にて、名称が System Center Configuration Manager (SCCM) から Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM or MEMCM) に変更されています。詳細はこちらの記事もご覧ください。

公式ブログでも今回のリリースについての記事が掲載されています。

新機能については、まだ英語表示ですが、Microsoft Docs にて紹介されています。

What’s new in version 1910 of Configuration Manager current branch

Configuration Manager のリリース時は、毎回、リリース当初 (Early update ring) は、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 1910 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、事前に Configuration Manager サーバーの Windows ADK を更新してください。

ちなみに、Windows 10 バージョン 1909 の Windows ADK はリリースされません。既にリリースされている Windows 10 バージョン 1903 の Windows ADK をご利用ください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/adk-install

※ Configuration Manager CB 1910 をインストールされる場合は、Windows ADK のバージョンを Windows 10 バージョン 1903 に更新しておくことを強くお勧めします。

<Configuration Manager CB 1910 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

※ 2019/12/21 以降は下記の opt-in スクリプトを実行しなくても、Configuration Manager コンソールに Configuration Manager CB 1910 が表示されます。項番 8 以降を実行ください。

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 1910 opt-in script] をダウンロードします。

  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [ブロックの解除] を選択します。
  4. [Configmgr1910Opt-InRing.exe] を実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。展開先を選択後、[OK] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing1910] を選択しています。
  6. PowerShell スクリプトが展開されると下記の画面が表示されます。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを入力します。
     .\enableearlyupdatering1910.ps1 <サイト サーバー名または CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] – [概要] – [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 1910 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. [状態] が [前提条件チェックに合格しました] になったら、上部リボンから [更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  11. [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[次へ] を選択します。
  12. [機能] タブでは、必要に応じて、機能にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
    ※ ここでは、[BitLocker Management] を選択しています。
  13. [クライアント更新プログラムの設定] にて [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  14. [ライセンス条項] タブでは、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
  15. [概要] タブでは、設定内容が正しいことを確認して、[次へ] を選択します。
  16. 正常に終了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] を選択します。
    アップグレード作業が開始されます。
  17. アップグレード進行状況は、[監視] – [概要] – [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  18. アップグレード完了後に Configuration Manager コンソールを開くと、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。

  19. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Endpoint Configuration Manager CB 1910 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ、最後に>

今回から SCCM ではなく Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM or MEMCM) へと製品名が変更されました。最初は慣れないかもしれませんが、徐々に浸透していくと思います。(たぶん)

Configuration Manager CB 1910 の新機能については別記事で紹介したいと思います。