皆さん、こんにちは。
今回は、先週リリースされた、Microsoft Configuration Manager (Configuration Manager, Microsoft Configuration Manager (MCM), SCCM) Current Branch (CB) 2603 について紹介したいと思います。
Microsoft Configuration Manager CB 2603 は Microsoft Learn の掲載日を鑑みて 2026/05/05 (米国時間) (日本時間 2026/05/06) にリリースされたかと思います。
Microsoft Configuration Manager CB 2603 の新機能については、Microsoft Learn をご確認ください。
What’s new in version 2603 of Configuration Manager current branch
CB 2603 では、引き続き、Secure Future Initiative (SFI) の強化が図られており、セキュリティ面の強化がされています。
また、Arm64 環境のサポート強化も行われています。
<Early update ring について>
今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2603 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。
※ Configuration Manager CB 2603 にアップグレードする場合は、Configuration Manager CB 2409 以降を実行している必要があります。
<事前準備 : Windows ADK の更新>
必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。
2026/05/10 時点では、Configuration Manager CB 2603 の情報はサイトに記載がありませんでした。ただし、CB 2509 と同等かと思います。
Support for the Windows ADK in Configuration Manager
<Windows 11 のサポート>
Configuration Manager での Windows 11 のサポートですが、 2107 の時からサポートされています。
2026/05/10 時点では、こちらも CB 2603 の情報が記載されていません。気になるのは、Windows 11 version 26H1 がサポートされているかですね。
Support for Windows 11 in Configuration Manager
<Configuration Manager CB 2603 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>
- こちらのサイトにアクセスし、[Version 2603 opt-in script] をダウンロードします。

- インターネットからダウンロードしてきたファイルには Mark of the Web が付与されているため実行前に解除します。
ファイルの [プロパティ] を選択します。

- [許可する] にチェックを入れ、[OK] を選択します。

- [EnableEarlyUpdateRing2603.exe] を管理者権限で実行します。
- PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、同じフォルダーに展開されるようになっています。展開先を [Browse] で選択後、[OK] を選択します。
※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2603] を選択しています。

- PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。

- PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
.\enableearlyupdatering2603.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>
- Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2603 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。

- タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。

- 今回は、前提条件チェックに合格しませんでした。

- 何が問題なのかを、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] で確認できます。
- 私の環境では、以下が問題でした。
[失敗]:資産インテリジェンス機能は非推奨となり、将来のリリースで廃止される予定です。資産インテリジェンス同期ポイントの役割を削除してください。詳細については、「https://aka.ms/removeAIsyncpointrole」を参照してください。
[完了 (警告あり)]:HTTPS/Enhanced HTTP で構成されたサイト サーバーでは、ネットワーク アクセス アカウントが必須ではありません。このアカウントの最小限の適切なアクセス許可を確認し、より高い特権を持つアカウントを削除してください。利用されていない構成済みのネットワーク アクセス アカウントを削除することをお勧めします。ネットワーク アクセス アカウントの必要なアクセス許可の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2210348 を参照してください。
- 対処のため、資産インテリジェンス同期ポイントの役割を削除します。
>> 項番 14 ~ 16 を実施する前に、項番 29 からの手順を実施ください。 - [管理] > [概要] > [サイトの構成] > [サーバーとサイト システムの役割] に移動して、資産インテリジェンス同期ポイントの役割がインストールされているサーバーを選択します。
- 下部の [サイト システムの役割] で [資産インテリジェンス同期ポイント] を選択し、右クリックで [役割の削除] を選択します。

- 下記の警告画面が表示されるので、[はい] を選択して、役割を削除します。

- [管理] > [概要] > [更新とサービス] に戻り、再度、前提条件チェックを実行します。
- 警告だけの表示になりましたので、[更新プログラム パックのインストール] を選択します。

- [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[前提条件チェックの警告をすべて無視し、要件を満たしていなくてもこの更新プログラムをインストールします。] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。

- [機能] にて、そのまま [次へ] を選択します。

- [クライアント更新プログラムの設定] にて、既定の [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。

- [ライセンス条項] にて、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] を選択し、[次へ] を選択します。

- [クラウドアタッチ] では、既定のまま、[次へ] を選択します。

- [概要] にて、内容が正しいことを確認し、[次へ] を選択します。

- ウィザードを [閉じる] で閉じます。アップグレード作業が開始されます。

- アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。

- アップグレードを実施したのですが、ConfigMgr データーベースのアップグレード ステップでエラーになりました。

- cmupdate.log を確認すると、資産インテリジェンス機能関連の DB のところで失敗していますね。
Failed to apply update changes 0x87d20b15

- [資産インテリジェンス同期ポイント] を削除する前に、事前に、資産インテリジェンス機能を無効化しておく必要があるのかと思いますので以下の対応を実施します。
- 再度、資産インテリジェンス同期ポイントをインストールし、[資産とコンプライアンス] > [概要] > [資産インテリジェンス] を開き、[資産インテリジェンス同期ポイントの有効化または無効化] を選択します。

- [資産インテリジェンス同期ポイントを有効にする] のチェックを外し、[OK] を選択します。

- 再度、[資産インテリジェンス同期ポイント] の役割を削除します。
- しかしながら、継続して、ConfigMgr データーベースのアップグレードが失敗します。
- そのため、更に調査したところ、下記の KB を見つけました。
ODBC Driver for SQL Server をバージョン 18.6.1.1 に更新すると、Configuration Manager で問題が発生する
KB 内の 現象 1 (現象 1: 新しい ConfigMgr サイトをインストールできない) が合致しているかと思います。
対象サーバーの Microsoft ODBC Driver for Microsoft SQL Server は version 18.6.1.1 でした。

- Resolution の version 18.6.2.1 をダウンロードします。
- インストーラーを起動すると、下記の画面が表示されますので、[はい] を選択します。

- Microsoft ODBC Driver 18 for Microsoft SQL Server セットアップ ウィザードが起動しますので、[次へ] を選択します。

- 使用許諾契約書で [同意する] にチェックし、[次へ] を選択します。

- 機能の選択は、そのまま、[次へ] を選択します。

- [インストール] を選択します。

- [完了] を選択し、念のため、OS を再起動します。

- 再度、Configuration Manager コンソールの [管理] > [概要] > [更新とサービス] に戻り、[インストールの再試行] を選択して、再インストールを試みます。
- 今度はインストールが成功しました。
- Configuration Manager コンソールを開くまたは、Configuration Manager コンソール上にアップグレードの画面が表示されますので、コンソールをアップグレードします。

- Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Configuration Manager CB 2603 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ>
今回は、Microsoft Configuration Manager CB 2603 リリースについてお伝えしました。
今回のアップグレード作業では、Microsoft ODBC Driver for Microsoft SQL Server に起因する問題があり、トラブルシューティングに時間を少し要しました。
皆さんが、Microsoft Configuration Manager CB 2603 にアップグレードする際にこの情報が少しでもお役に立てば幸いです。




