Configuration Manager Current Branch 2010 がリリースされました!

皆さん、こんにちは。

今回は、日本時間の 2020/12/01 (米国時間 : 2020/11/30) にリリースされた、Configuration Manager (Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM) (旧 SCCM)) Current Branch (CB) 2010 について紹介します。

今回も、公式ブログにてもリリースについて取り上げられています。

2010 やっとリリースという感じですね。もう 12 月ですしね。

新機能については、まだ英語バージョンですが、Microsoft Docs に記載されています。

What’s new in version 2010 of Configuration Manager current branch

今回も、Tenant Attach 機能の更なる強化と CMG (Cloud management gateway) が CSP (Cloud Solution Provider) サブスクリプションでもサポートされるようになりました。また、CMG 経由での OS 展開機能も強化されています。

<Early update ring について>

今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2010 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

※ Configuration Manager CB 2010 にアップグレードする場合は、Configuration Manager CB 1906 以降を実行している必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。Configuration Manager Current Branch 2010 がサポートしている Windows ADK は、Windows ADK for Windows 10 バージョン 2004 のみです。(Windows ADK for Windows 10 バージョン 1903 は下位互換性ありで、テストはされていませんので、ご注意ください。)

そのため、Configuration Manager Current Branch 2010 にアップグレードする場合は、Windows ADK for Windows 10 を 2004 にしてください。

Support for Windows 10 in Configuration Manager

<Configuration Manager CB 2010 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 2010 opt-in script] をダウンロードします。
  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [ブロックの解除] を選択します。
  4. [EnableEarlyUpdateRing2010.exe] を実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、同じフォルダーに展開されるようになっています。展開先を [Browse] で選択後、[OK] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2010] を選択しています。
  6. PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
    .\enableearlyupdatering2010.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2010 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
    ※ 画面はダウンロード前の画面です。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. 前提条件チェックを実施して、前提条件をクリアすると、状態タブに [前提条件チェックに合格しました] と表示されます。前提条件チェックに合格したら、上部のリボンから [更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  11. [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[次へ] を選択します。
  12. [機能] タブでは、必要に応じて、機能にチェックを入れ、[次へ] を選択します
  13. [クライアント更新プログラムの設定] にて [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  14. [ライセンス条項] タブでは、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
  15. [概要] タブでは、設定内容が正しいことを確認して、[次へ] を選択します。
  16. 正常に終了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] を選択します。
    アップグレード作業が開始されます。
  17. アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  18. アップグレード完了後に、Configuration Manager コンソールを開くと、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  19. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Endpoint Configuration Manager CB 2010 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ>

今年もあと 1 ヶ月になって、ようやく 2010 がリリースされましたね。多数の新機能が追加されていますので、皆さんも早く 2010 をお試しください。

2010 の個別機能については、このブログでも扱っていく予定です。