クラウド サービス (クラシック) のクラウド管理ゲートウェイを仮想マシン スケール セットに変換する

皆さん、こんにちは。

今回は、Microsoft Configuration Manager (MECM, SCCM, Configuration Manager, Microsoft Endpoint Configuration Manager) のクラウド管理ゲートウェイ (CMG : Cloud Management Gateway) について取り上げたいと思います。

まず、クラウド管理ゲートウェイとは、インターネットを経由して、Configuration Manager クライアントを管理する簡単な方法を提供する機能です。今までの、IBCM (internet-based client management) のように、DMZ 上にサーバーを構築せずに、Azure にサービスを展開することで Configuration Manager クライアントの管理が行える機能です。

クラウド管理ゲートウェイは以前から提供されていましたが、以前の構築方法では、[クラウド サービス (クラシック)] という Azure の古いサービスを使って作られます。しかしながら、このタイプのクラウド管理ゲートウェイは廃止となります。(2024 年 8 月 31 日でリタイヤ)

そのため、後継の仮想マシン スケール セットに変更する必要があります。

この記事では、Configuration Manager CB 2207 を用いて、クラウド サービス (クラシック) で作成されたクラウド管理ゲートウェイを仮想マシン スケール セットに変更する方法を紹介します。

<変換作業>

  1. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [クラウド サービス] > [クラウド管理ゲートウェイ] を開きます。
  2. 既存の [クラウド サービス (クラシック)] のクラウド管理ゲートウェイを選択し、[変換] を選択します。
  3. [クラウド管理ゲートウェイの変換ウィザード] が開きますので、サブスクリプション ID 等が正しいことを確認し、[次へ] を選択します。
  4. [設定] にて、[VM サイズ] を選択します。(今回は、[ラボ (B2S)] を選択していますが、本番環境では、[標準] 以上を選択してください。)
    ※ 証明書ファイルや、サービス名、展開名などは引き継ぐため、このウィザードでは変更できません。
  5. [概要] にて設定した内容が正しいことを確認し、[次へ] を選択します。
  6. 正常に完了すると下記のような画面が表示されます。[閉じる] を選択します。

<変換作業が終わるまで待つ>

cloudmgr.log を確認しながら、待ちましょう。

30 分ほどで作業は終わります。

<DNS CNAME の更新作業>

クラウド サービス (クラシック) の時に DNS の CNAME レコードを更新する必要があります。

具体的には、下記のように変更する必要があります。

サービス名 : xxxxx.contoso.com

クラウド サービス (クラシック) 時代 : xxxxx.cloudapp.net

仮想マシン スケール セット : xxxxx.japaneast.cloudapp.azure.com (選択したリージョンにより、変わりますが)

なので、xxxxx.contoso.com の CNAME に xxxxx.japaneast.cloudapp.azure.com を設定してあげる必要があります。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/core/clients/manage/cmg/modify-cloud-management-gateway#update-or-create-a-dns-cname