タスク シーケンス展開時にコンピューター名を付与する方法【HTA 編】

皆さん、こんにちは。

今回も OS 展開ネタを紹介したいと思います。以前、紹介したタスク シーケンス展開時にコンピューター名を付与する方法の別バージョンです。下記が以前の記事です。

Task sequences 展開時にコンピューター名を付与する方法

今回の方法は、タスク シーケンス変数ではなく、HTA (HTML Applications) を使った方法です。この方法の場合、タスク シーケンスを展開するコレクションに個別にコレクション変数を設定しなくて良いので簡単にコンピューター名を指定することができます。

実際には、タスク シーケンスの実行中に下記の画面が表示されてコンピューター名を設定できるという感じです。

【ブート イメージの更新】

まず、ブート イメージで HTA を使えるようにブート イメージにオプション コンポーネントを追加する必要があります。

  1. Configuration Manager コンソールを開き、[ソフトウェア ライブラリ] – [概要] – [オペレーティング システム] – [ブート イメージ] を開きます。
  2. 使用しているブート イメージを選択し、右クリックで [プロパティ] を開きます。(今回は、既定のブート イメージを選択しています。)
  3. ブート イメージの [プロパティ] が開きますので、[オプション コンポーネント] タブを開き、[コンポーネント] の右側にある、追加ボタンを選択します。
  4. [オプション コンポーネントの選択] にて、[HTML (WinPE-HTA)] にチェックを入れ、[OK] で画面を閉じます。
  5. [コンポーネント] に [HTA (WinPE-HTA)] が追加されていることを確認し、[OK] を選択します。
  6. [OK] を選択すると下記の警告画面が表示されます。ブート イメージに変更を加える必要があるので、[はい] を選択します。
  7. [全般] にて、[次へ] を選択します。
  8. [概要] にて、オプション コンポーネントに [HTML (WinPE-HTA)] が追加されていることを確認し、[次へ] を選択します。
  9. 完了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] で画面を閉じます。

【HTA ダウンロード】

OS 展開の際にコンピューター名を入力する HTA を GitHub にアップロードしました。(本当は、TechNet Gallery にアップロードしたかったのですが、ポイントが足りず、アップロードできずでした。)

https://github.com/tamaiyutaro/SCCM_OSD_Tagging_Tool

下記リンクを右クリックして [対象をファイルに保存] にてダウンロードしてください。

https://github.com/tamaiyutaro/SCCM_OSD_Tagging_Tool/raw/master/SCCM_OSD_Tagging_Tool_Simple.hta

【HTA 用パッケージの作成】

OS 展開の際に、タスク シーケンスで HTA を実行する必要があります。そのため、HTA を格納したパッケージを作成します。

  1. HTA を SCCM コンテンツ共有フォルダーに格納します。(共有フォルダーになっていれば、どこに配置しても良いです。OS の install.wim が保存されているフォルダーと同じように保存すれば問題ありません。)
  2. Configuration Manager コンソールを開き、[ソフトウェア ライブラリ] – [概要] – [アプリケーション管理] – [パッケージ] を開きます。その後、[パッケージの作成] を選択します。
  3. [パッケージとプログラムの作成ウィザード] にて、名前を適宜入力し、[このパッケージにソース ファイルを含める] にチェックを入れて [参照] を選択します。
  4. [ソース フォルダーの設定] にて、[ネットワーク パス (UNC 名)] が選択されていることを確認して、[参照] を選択します。
  5. ダウンロードした HTA が保存されているフォルダーを選択し、[フォルダーの選択] を選択します。(UNC パスで選択します。\\ServerName\Folder\Folder)
  6. [ソース フォルダー] にパスが入力されていることを確認し、[OK] を選択します。
  7. [パッケージとプログラムの作成ウィザード] にて、[ソース フォルダー] にパスが入力されていることを確認し、[次へ] を選択します。
  8. [プログラムの種類] にて、[プログラムを作成しない] を選択し、[次へ] を選択します。
  9. [概要] にて、[ソース フォルダー] が設定されていることを確認し、[次へ] を選択します。
  10. 完了すると以下の画面が表示されますので、[閉じる] を選択し、画面を閉じます。
  11. 作成したパッケージを配布ポイントに配布しておく必要があるので、作成したプログラムを選択し、右クリックで [コンテンツの配布] を選択します。
  12. 作成したパッケージ名が入力されていることを確認し、[次へ] を選択します。
  13. [コンテンツの配布先] にて、[追加] > [配布ポイント] を選択します。
  14. [配布ポイントの追加] にて、配布ポイントにチェックを入れて、[OK] を選択します。
  15. [コンテンツの配布先] に配布ポイントが追加されたことを確認し、[次へ] を選択します。
  16. [設定の確認] にて、配布ポイントが追加されていることを確認し、[次へ] を選択します。
  17. 完了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] にて画面を閉じます。

【タスク シーケンス編集】

後は、タスク シーケンスに、HTA を実行するコマンドを追加してあげれば、コンピューター名を設定することができます。

  1. Configuration Manager コンソールを開き、[ソフトウェア ライブラリ] – [概要] – [オペレーティング システム] – [タスク シーケンス] を開きます。
  2. タスク シーケンスを選択し、右クリックで [編集] を選択します。
  3. タスク シーケンス エディターが開いたら、[パーティション作成] のステップの最後を選択します。
  4. [追加] > [全般] > [コマンド ラインの実行] を選択します。
  5. [名前] を適宜修正し、[コマンド ライン] に下記のコマンドを入力します。その後、[パッケージ] にチェックを入れ、[参照] を選択します。
    cmd.exe /c "SCCM_OSD_Tagging_Tool_Simple.hta"

  6. 作成したパッケージを選択し、[OK] を入力します。
  7. 下記のように設定されたことを確認し、[OK] でタスク シーケンス エディターを閉じます。

後は、対象のタスク シーケンスを展開してあげれば、下記の入力画面がタスク シーケンス実行中に起動してきます。

今回も OS 展開ネタを紹介しました。OS 展開ライフを楽しんでください!