Endpoint analytics が GA!

皆さん、こんにちは。

今回は、Microsoft Ignite 2020 で発表された、Endpoint analytics について取り上げます。

今回の Microsoft Ignite では、Endpoint analytics が public preview から generally available (GA) (正式リリース) になったことが 2020/09/23 (日本時間) に発表されました

今年 (2020 年) の 6 月に public preview を発表してから 4 ヶ月程度で一般リリースとなりました。

<Endpoint analytics 概要>

Endpoint analytics とは、組織内にあるコンピューターの情報をクラウドにアップロードすることにより、組織のコンピューターの起動にかかる時間 (スタートアップ パフォーマンス) や推奨されるソフトウェアの情報などが確認できます。

具体的な画面については、この記事の後半で取り上げます。

<Endpoint analytics を利用する上での前提条件>

・ 組織のデバイスを Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM, SCCM, Configuration Manager) または Intune に登録する必要があります。

[Intune の場合]

・ Intune に登録するか、Configuration Manager との共同管理

・ OS のエディションは、Windows 10 Pro、Windows 10 Pro Education、Windows 10 Enterprise、Windows 10 Education をサポート。(Windows 10 Home は対象外)

・ Windows 10 デバイスは、Azure AD joined または hybrid Azure AD joined している必要がある。Workplace joined や Azure AD registered はサポート外。

・ デバイスからマイクロソフトのパブリック クラウドへの接続があること

[Configuration Manager の場合]

・ Configuration Manager Current Branch 2002 (KB4560496 適用済み) が最小要件

・ Configuration Manager クライアントも、バージョン 2002 (KB4560496 適用済み) が最小要件

Microsoft Endpoint Manager tenant attach を有効化していること

[Microsoft エンドポイント マネージャーにアップロードしたデバイスに関してエンドポイント分析を有効にする] にチェックが入っていること

(確認場所)

  1. Configuration Manager コンソールを開いて、[管理] > [概要] > [クラウド サービス] > [共同管理] を開きます。
    ※ [共同管理] を開いた際、右側の画面に [CoMgmtSettingsProd] のようにアイテムが表示されない場合は、まず、共同管理を設定してください。
  2. 上部のリボンから [プロパティ] を選択します。
  3. [プロパティ] が開いたら、上部のタブから [アップロードを構成する] を選択します。
    ※ [Microsoft エンドポイント マネージャー管理センターにアップロードする] と [Microsoft エンドポイント マネージャーにアップロードしたデバイスに関してエンドポイント分析を有効にする] にチェックが入っていることを確認します。

Configuration Manager や Intune にデバイスを登録する際の詳細な条件については、こちらをご覧ください。

<Endpoint analytics ポータルへのアクセス URL>

https://aka.ms/EndpointAnalytics

<Endpoint analytics の具体的な画面>

ここからは私のテスト環境の画面をお見せしたいと思います。
(ちなみに、うちの環境はクライアントも仮想マシンがほとんどなので、あまり面白いデータではないかもしれません)

まずは、トップ画面。

次に、スタートアップ パフォーマンス

モデル パフォーマンス (物理マシンがあれば面白いのでしょうね)

デバイスのパフォーマンス (各デバイスごとのパフォーマンス結果)

プロアクティブな修復 (これを実行するにはライセンス確認が必要)

[ライセンスの確認] を行うと、Microsoft 製のスクリプトが追加されます。

推奨されるソフトウェア

<まとめ>

今回は、クラウド サービスの Endpoint analytics について取り上げました。私は、public preview の当初から自宅の検証環境のデータをアップロードしてきました。このたび、一般リリースとなり、嬉しく思います。実際の組織で使うには、クライアントのデータをクラウドにアップロードするので敷居が高そうですが、活用できれば、組織内クライアントの可視化ができそうですね。