皆さん、おはようございます。
今回は、Microsoft Configuration Manager (Configuration Manager, Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM), SCCM) と Microsoft Intune の比較記事になります。
既に取り組まれている組織もあると思いますが、Configuration Manager によるデバイス管理手法から Microsoft Intune への移行を検討および実施されているところもあるかと思います。
今回の記事ではそうした管理者の方向けに、Configuration Manager による OSD (Operating System Deployment) と Windows Autopilot は何が違うのかを実際のセットアップ動画を見ながら理解するという内容になります。
<Configuration Manager を用いた OSD>
まずは、Configuration Manager を用いた OSD について見ていきましょう。
下記の動画は約 40 分ありますので、適宜飛ばして見てください。
テキストでも補足しておきますね。
まず、PXE ブートして、ブート イメージを読み込むことから始めます。
ブート イメージを読み込んだら、事前に用意しておいた、タスク シーケンスを実行して、OS 展開を行っていきます。PXE ブート時の操作とタスク シーケンスを実行するまでは作業者の介入がありますが、タスク シーケンスが流れ始めたら、あとは自動で OS 展開をしてくれるので放置で大丈夫です。(4:30 頃まで作業者が介入する必要があります)
その後、時間が経過して、34:12 頃になり、やっと OS 展開が終わりますので、ユーザーが OS にログオン可能になりますので、Active Directory のユーザー アカウントを入力して、ログオンします。
<Windows Autopilot を用いたデバイス セットアップ>
次は、Windows Autopilot によるデバイス セットアップを見ていきましょう。
Windows Autopilot の場合、PC に入っている OS イメージを用いて、プロビジョニングするような形ですね。事前に、4K ハードウェア ハッシュを自身のテナントに登録しておくことにより、デバイス登録が可能になります。
この動画では、1:45 頃でデバイスが再起動していますが、これは Autopilot プロファイルにて、デバイス名の命名規則を設定しているため、デバイス名をシステムが変更するために OS 再起動が発生しています。デバイスの命名規則を設定していない場合はこのフェーズでの再起動は発生しません。
3:04 頃に、ユーザー名を入力する箇所が出てくるので、Microsoft Entra ID を入力してセットアップをしていきます。ユーザー名とパスワードを入力したら、あとは、3:46 頃から表示される Enrollment Status Page (ESP) を眺めて、終わるのを待ちます。
23:06 頃に Windows Hello for Business の設定を求めらます。設定が終わると、ユーザーのデスクトップが表示されユーザーは PC を利用可能な状態になります。
<比較、考察>
Configuration Manager を用いた OSD の場合、IT 担当者側での作業の割合が大きいです。といっても、PXE ブートして、タスク シーケンスを選んだら、後は放置ですが、基本的には時間がかかります。ただし、その分、ユーザー サイドに渡した後にユーザーは Active Directory のユーザー アカウントでログオンして初回のプロファイル作成くらいの時間 (5 分程度) だけの待ち時間となります。なので、ユーザー エクスペリエンスとしては良い方かと思います。
それに反して、Windows Autopilot は上記動画の最初の電源を入れるところからユーザー サイドの操作となります。そのため、ユーザー側でのタスクが増えることになります。そこまで難しい操作は無いにしても、Enrollment Status Page (ESP) フェーズを含めて、ユーザー側での待ち時間は、Configuration Manager による OSD の場合と比べると明らかに待機時間が増えるので、この辺のユーザーへのコミュニケーションや説明が必要になるかと思います。
<まとめ>
今回は、動画で Configuration Manager による OSD と Windows Autopilot によるデバイス セットアップを比較してみました。まだ、Windows Autopilot を経験したことが無い方は是非、動画を見てイメージを掴んでみてください。
今後も機会があれば、[動画でみる] シリーズを続けていけたらと思います。それでは、よいお年をお迎えください。