皆さん、こんにちは。
今回も Surface Pro 10 for Business (法人向け Surface Pro 10) のレビュー記事となります。
<過去の Surface Pro 10 for Business レビュー記事>
[Review] Surface Pro 10 for Business
[Review] Surface Pro 10 for Business と Copilot キー
今回のレビュー記事は、Surface Pro 10 for Business でも利用出来る Windows Studio Effects 機能にフォーカスした内容となります。
<Windows Studio Effects とは>
Windows Studio Effects とは、今話題の AI (Artificial Intelligence) 関連の機能となります。Neural Processing Unit (NPU) と呼ばれる、AI や機械学習プログラムで使用される処理に特化したプロセッサを用いることにより、AI 処理を行い、カメラでの背景ぼかしの機能やマイクで拾った音声の声にフォーカスする機能などの AI 効果が利用可能になります。
実は、最近気付いたのですが、Microsoft Learn 上は Windows Studio Effects って、プレビューの表記なんですね。(2024/05/18 現在)
現時点 (2024/05/18) で、Windows Studio Effects には、下記の機能があります。
- 背景ぼかし (Background Blur)
- アイコンタクト (Eye Contact)
- 自動フレーミング (Auto Framing)
- 音声フォーカス (Voice Focus)
※ Windows Studio Effects が利用出来る PC でも上記のすべての機能が使えるとは限りません。
<Surface Pro 10 for Business における Windows Studio Effects 機能>
それでは、Surface Pro 10 for Business デバイスにおいて利用出来る Windows Studio Effects について、実機でみていきましょう。
環境
デバイス : Surface Pro 10 for Business
OS Build : 10.0.22631.3593
まずは、そもそも、Windows Studio Effects ってどこから有効/無効が出来るのかからみていきましょう。
Windows Studio Effects の有効/無効等の操作は、Windows 11 の [クイック スタート] 設定から行えます。(無線 LAN や Bluetooth 等の切り換えを行う場所)
([Windows] キー + [A] でも開けます)
Windows Studio Effects が利用可能なデバイスには、下記の青枠で囲んだように [スタジオ効果] というアイコンが表示されます。
さらに、[スタジオ効果] を選択すると、下記のように Windows Studio Effects のそれぞれの機能が表示されます。(オンプレおじさんの顔ですみません (滝汗))
静止画だと自動フレーミングなどの機能が分かりづらいかと思いますので、Windows Studio Effects の [自動フレーミング] の機能を有効化した際の動画をご覧ください。
今回は Windows 内蔵の [カメラ] アプリにて、ビデオ画質を 1440p にしています。
併せて、[背景ぼかし] の機能もデモしました。
最初のぼかしは、[標準] (00:02 から 00:06 頃まで)、後半のぼかしは、[縦] (00:07 から 00:09 頃まで) というぼかしの効果です。
[アイコンタクト] のデモは難しいので割愛します。
上記の内容でカメラの効果はみてきました。しかし、Windows Studio Effects には、音声フォーカス (Voice Focus) という機能があります。しかし、下記のスクリーン ショットには、カメラのアイコンが存在しますが、マイクのアイコンは表示されていません。
参考までに、下記は Surface Pro 9 with 5G モデルですが、下記のスクリーン ショットのように、マイクのアイコンが表示されます。
ということは、Surface Pro 10 for Business では、音声フォーカス (Voice Focus) は利用できないのかと落胆しましたが、調べたところ下記の方法で利用できました。
Windows のクイック スタートからは利用できませんでしたが、内蔵の [Surface] アプリから利用することができました。
まず、[Surface] アプリを起動します。そして、[Windows スタジオ エフェクト] の項目を展開します。
[Windows スタジオ エフェクト] を展開して、下部の方を開くと、[音声フォーカス] の項目が表示されます!
現時点 (2024/05/18) では、この場所で、[音声フォーカス] を有効/無効にできるようです。
それでは、音声フォーカスについても、デモしていきますね。
ただ、デモする際に雑音になる音源で良さそうなものを保有していなかったので、Microsoft Clipchamp 内にある、[Never Settle] という BGM を利用させていただきました。
※ 下記の再生の際には音量に注意ください。音楽が含まれるため、ボリュームに注意してください。
上記の音声を聞いて、音声フォーカス (Voice Focus) の効果を実感いただけますと幸いです。
<まとめ>
今回は、Surface Pro 10 for Business を用いて、AI PC の AI 機能である、Windows Studio Effects を取り上げました。これらの Windows Studio Effects 機能は実際に使用してみるととても感動するので、皆さんも是非実機でトライしてみてください。今回はデモの BGM を用いてトライした、音声フォーカス (Voice Focus) 機能ですが、Microsoft Teams 会議で音声フォーカス (Voice Focus) を使用するとかなり明瞭に声が聞こえるようですので、皆さんも実感してみてください。