皆さん、こんにちは。
今回は、AI PC や Copilot+ PC に搭載されている Copilot キーを利活用しようという話題です。
具体的には、Copilot キーに別の任意のアプリケーションを割り当てる方法を紹介します。
Monthly Microsoft Intune Briefing Call Japan #5 のイベントの際にもこの話題を取り上げたと思いますが、昨日参加した Copilot+ PC Day 2025 イベントの参加者からマイクロソフト担当者の方へ質問がされていたので、タイムリーな話題だと思い、早速記事にしました。
まずは、Copilot キーですが、以前の Surface Pro 10 for Business 記事の際に掲載した写真を再利用しますが、以下のように、[Alt] キーと [<] キーの間に Copilot キーがあります。
この、Copilot キーですが、既定では、Copilot アプリケーションが起動します。
企業や組織によっては、この Copilot キーを別のアプリケーションや最近リブランドされた、Microsoft 365 Copilot (旧 Office) アプリに割り当てを変えたい場合があるかと思います。
その際、下記の方法で、Copilot キーの割り当てを変更可能です。
Microsoft Intune を用いた場合の方法を紹介しますが、このポリシーはユーザー ポリシーとなります。
<Microsoft Intune を用いた Copilot キーの割り当て方法>
- Microsoft Intune 管理センターを開きます。
- [デバイス] > [Windows] > [構成] を開きます。
- [作成] > [新しいポリシー] を開きます。
- [プラットフォーム] にて、[Windows 10 以降] を選択し、[プロファイルの種類] にて [設定カタログ] を選択し、[作成] を選択します。
- [基本情報] にて、[名前] や [説明] を適宜記載し、[次へ] を選択します。
- [構成設定] にて、[設定の追加] を選択します。
- [設定ピッカー] が開きますので、検索ボックスに [Copilot] と入力して、表示された、[Windows AI] を選択し、[Copilot ハードウェア キーの設定 (ユーザー) (Windows Insider のみ)] にチェックを入れて画面を閉じます。
- [構成設定] に戻り、下記の画面が表示されます。さて、[Copilot ハードウェア キーの設定 (ユーザー) (Windows Insider のみ)] の設定項目には、何を記載するのでしょう。
それは、アプリケーション ユーザー モデル ID (AUMID) を設定します。
- アプリケーション ユーザー モデル ID (AUMID) の見つけ方は後述しますが、今回は Microsoft 365 Copilot アプリの アプリケーション ユーザー モデル ID (AUMID) を指定して、[次へ] を選択します。
Microsoft 365 Copilot アプリ : Microsoft.MicrosoftOfficeHub_8wekyb3d8bbwe!Microsoft.MicrosoftOfficeHub
- [スコープ タグ] を適宜設定して、[次へ] を選択します。
- [割り当て] にて、ユーザーが含まれるグループを選択して、[次へ] を選択します。
下記の例では、ユーザー グループを割り当てして、フィルターにて、物理マシンのみに割り当てる設定にしています。
- [レビューと作成] にて、設定内容を確認して、[作成] を選択します。
- これで、Microsoft Intune による設定は終わりです。
<クライアント マシンでの動作確認>
Microsoft Intune から、ポリシーを受け取ったあとは、Copilot キーを押下すると、Microsoft 365 Copilot アプリが起動することを実機にて確認しました。
<アプリケーション ユーザー モデル ID (AUMID) の特定方法>
下記の Microsoft Learn に記事がありますが、PowerShell コマンドにて、アプリケーション ユーザー モデル ID (AUMID) を特定可能です。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/configuration/store/find-aumid
色々な方法が記載されていますが、スタート メニューに表示されているアプリケーションの AUMID を取得する、Get-StartApps でサクッと AUMID を取得可能です。
<今回使用したポリシー>
今回は、SetCopilotHardwareKey というポリシーを用いました。
※ グループ ポリシーを用いる際には、WindowsCopilot.admx のファイルをインポートして、設定してください。
<まとめ>
結構簡単に、Copilot キーの割り当てができることが確認できました。
企業や組織において、Copilot キーが搭載されたマシンの導入が今後増えてくるかと思いますので、今回紹介した方法にて、Copilot キーを活用してみてはいかがでしょうか。