皆さん、こんにちは。
本記事が 2026 年の初めての記事となります。2026 年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、Universal Print (ユニバーサル プリント) を取り上げたいと思います。Universal Print がリリースされた時から気にはなっていましたが、当時は対応プリンターが少なく、対応プリンターが非常に高価だったため、安価に試すことができませんでした。
しかし、最近、Universal Print に対応したレーザー プリンターが安価になっていたので、購入して本記事を執筆しました。
<Universal Print とは>
Universal Print とは今までオンプレミス環境に導入していた、プリンター サーバーを置き換えるクラウド印刷ソリューションです。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/universal-print/discover-universal-print
<Universal Print 検証プリンター (今回購入したプリンター)>
Canon Satera LBP172
https://canon.jp/biz/product/printer/satera/lbp/lineup/172
OCN オンラインショップ (旧 NTT-X Store) さんで約 1.4 万円で購入できました。
<Universal Print ライセンス>
Universal Print 利用には、下記のライセンスのいずれかが必要です。
Microsoft 365 Enterprise E3、E5、F3
Windows 10/11 Enterprise E3、E5
Microsoft 365 Business Premium
ユニバーサル プリント (スタンドアロン)
では、早速、Universal Print を検証していきます。
<Universal Print にプリンターを登録する>
今回は、Canon Satera LBP172 を Universal Print に登録してみます。
※ 各プリンターにより、登録方法が異なる場合があるかと思いますので、各メーカーのマニュアルをご確認ください。
- Satera LBP172 の管理画面にブラウザー経由でアクセスします。
- [管理者モード] としてログインします。
- [設定/登録] に移ります。
- [ネットワーク設定] > [Universal Print設定] に移ります。
- 下記の [Universal Print設定] 画面が表示されますので、[基本設定] の右側にある [編集] を選択します。

- 下記の [基本設定の編集] 画面が表示されるので、[Universal Printを使用する] にチェックを入れます。

- [Universal Printを使用する] にチェックを入れるとその下の設定が可能になります。
今回は、プリンター名を変更して、[OK] を選択します。
([サーバー証明書を検証する] と [CNを検証項目に追加する] にはチェックを入れておきます。)

- 下記の画面に戻りますので、[登録状況] の右側にある [登録] を選択します。

- [登録用情報] の画面が表示されるので、[登録用URL] に記載された URL にアクセスします。

- 下記の画面で、項番 9 の画面に表示されている [登録用コード] を [コード] に入力して、[次へ] を選択します。

- 必要な権限を持ったユーザーでサインインします。

- 下記の [要求されているアクセス許可] にて、アクセス許可のレビューをして、[承諾] を選択します。

- プリンター側の [Universal Print設定] 画面に戻ります。
登録が完了していると、[登録状況] にて [登録済み] になっていることを確認できます。

- 以上で、プリンター登録ステップは完了です。
<プリンターの共有>
プリンターを Universal Print に登録したら、エンド ユーザーから利用できるように、プリンターを共有します。この作業は、Microsoft Azure ポータルから設定します。
- Microsoft Azure ポータルを開きます。
- [ユニバーサル プリント] を検索して、開き、[ユニバーサル プリント] > [管理] > [プリンター] を開きます。
- [プリンター] を開くと、先ほど登録したプリンターが表示されます。
[共有の状態] が [共有なし] となっています。

- 対象のプリンターにチェックを入れ、[共有] を選択します。

- 右側に下記の画面が表示されます。
[共有名] を確認して、今回は組織内のユーザーすべてがこのプリンターを使うように設定するため、[組織内のすべてのユーザーのアクセスを許可します] にチェックを入れ居ます。
※ プリンターごとに個別のユーザーへアクセス許可を付与することも可能です。

- 画面下部で、[プリンターの共有] を選択します。

- 下記のように [共有の状態] が [共有済み] になっていることを確認します。

- 以上で、プリンターの共有設定は完了です。
<Microsoft Intune を用いて、Universal Print のプリンターを展開する>
<Universal Print にプリンターを登録する> および <プリンターの共有> ステップにて、エンド ユーザーはプリンターを利用することが可能です。
具体的には、Windows の [設定] アプリ内の [Bluetooth とデバイス] > [プリンターとスキャナー] で下記のように表示されます。
しかしながら、[設定] アプリからエンド ユーザーが自身でプリンターを追加する必要があります。そのため、Microsoft Intune からプリンターを展開する方法も紹介しておきます。
- Microsoft Intune 管理センターを開きます。
- [デバイス] > [デバイスの管理] > [構成] を選択します。
- 構成ページにて、[作成] > [新しいポリシー] を選択し、[プラットフォーム] に [Windows 10 以降] を選択し、[プロファイルの種類] に [設定カタログ] を選択し、[作成] を選択します。
- [プロファイルの作成] にて、[名前] を適宜設定します。
今回は、[Deploy Universal Print] にしました。

- [構成設定] にて、画面下部の [設定の追加] を選択します。

- [設定ピッカー] が開くので、キーワードに [print] と入力して、[検索] を選択します。
検索結果の [プリンターのプロビジョニング] を選択し、下部の [プリンター共有 ID (ユーザー)] にチェックを入れます。

- 下記のような画面になります。

- 上記画面の、[クラウド デバイス ID (ユーザー)]、[プリンターの共有名 (ユーザー)]、[共有 ID (ユーザー)] の入力内容を確認するため、Microsoft Azure ポータルの [ユニバーサル プリント] 画面を開きます。
- [ユニバーサル プリント] > [プリンター] > 共有するプリンターを開きます。
上記の画面に表示されている項目と Intune の設定カタログに入力する項目の対比は下記の通り。
プリンター ID >> クラウド デバイス ID (ユーザー)
名前 >> プリンターの共有名 (ユーザー)
共有 ID >> 共有 ID (ユーザー)
- [構成設定] は以下のように設定します。

- [スコープ タグ] は既定のまま、[次へ] を選択します。

- [割り当て] にて、今回は [すべてのユーザー] を選択します。

- [レビューと作成] にて、設定内容が正しいことを確認して、[作成] を選択します。

- 以上で、Microsoft Intune での設定は完了です。
<クライアントで Universal Print のプリンターを使ってみよう>
Microsoft Intune から、プリンターを展開しているので、下記のようにプリンターが自動的に追加されています。
下記の画面から、[テスト ページの印刷] をトライします。
ジョブ完了は、Microsoft Azure ポータルの [ユニバーサル プリント] 画面で確認できます。
<まとめ>
対応機種のプリンターを使うと、Universal Print がスムーズに展開することができました。
Universal Print では、プリンター ドライバーを気にすることなく展開できることは利点です。というのも、私が日常利用している、Surface Pro with 5G 11th Edition は Snapdragon 搭載の Arm デバイスであるため、今回検証した、Satera LBP172 の標準ドライバーでは対応していません。
しかしながら、Universal Print を利用することにより、Arm デバイスでも印刷を行うことができます。
是非、組織や企業にて、Arm デバイスを導入および検討している場合は、Universal Print を検討してみてはいかがでしょうか。
Universal Print には、印刷するプリンターを事前に選ぶことなく、組織や企業内のどのプリンターからでも出力できる、Universal Print anywhere (どこでもユニバーサル印刷) 機能もあるので、この機能も検証してみたいところです。また、プリンター ジョブをすぐにプリンターから出力するのではなく、ユーザーが QR コードを読み込んでからジョブを印刷する機能もあるので、同じく今後検証してみたいと思います。



