Configuration Manager Current Branch 2409 がリリースされました!

皆さん、こんにちは。

今回は、日本時間 2024/12/04 (米国時間 2024/12/03) にリリースされた、Microsoft Configuration Manager (Configuration Manager, Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM), SCCM) Current Branch (CB) 2409 について紹介したいと思います。

Configuration Manager CB “2409” ですが、12 月にようやくリリースされました。このまま、2024 年中はリリースされないかと内心ヒヤヒヤしていました。

今回も、公式ブログ サイトにて、記事が公開されています。

Configuration Manager CB 2409 の新機能については、Microsoft Learn をご確認ください。

What’s new in version 2409 of Configuration Manager current branch

今回のバージョンでは、Windows 11 version 24H2 および Windows Server 2025 が管理対象としてサポートされるようになりました。OSD (Operating System Deployment) する場合は、Windows ADK の更新が必要になります。

非推奨の機能 (Deprecated features) として、MDT 統合機能の非サポートが発表されました。OSD (Operating System Deployment) を行っている組織にて、MDT 統合したタスク シーケンスを利用している場合は注意が必要となります。個人的には、この非サポートはいつか来るとは思っていましたが、残念です。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/core/plan-design/changes/whats-new-in-version-2409#deprecated-features

https://learn.microsoft.com/en-us/mem/configmgr/core/plan-design/changes/deprecated/removed-and-deprecated-cmfeatures#deprecated-features

<Early update ring について>

今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2409 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

※ Configuration Manager CB 2409 にアップグレードする場合は、Configuration Manager CB 2309 以降を実行している必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。Configuration Manager Current Branch 2409 がサポートしている Windows ADK は、下記のバージョンとなります。今回、version 10.1.26100.1 (May 2024) がサポート追加になっています。しかし、現在ダウンロードできるバージョンは、ADK 10.1.26100.2454 (December 2024) となっており、ドキュメントと乖離があります。

Support for the Windows ADK in Configuration Manager

<Windows 11 のサポート>

Configuration Manager での Windows 11 のサポートですが、 2107 の時からサポートされています。今回リリースされた 2409 においてもサポートされます。

2409 から、Windows 11 version 24H2 がサポート対象になっています。

https://learn.microsoft.com/en-us/mem/configmgr/core/plan-design/configs/support-for-windows-11#windows-11-versions

<Configuration Manager CB 2409 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 2409 opt-in script] をダウンロードします。
  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [許可する] を選択します。
  4. [EnableEarlyUpdateRing2409.exe] を管理者権限で実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、同じフォルダーに展開されるようになっています。展開先を [Browse] で選択後、[OK] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2409] を選択しています。
  6. PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
    .\enableearlyupdatering2409.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2409 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. 今回は警告は表示されましたが、前提条件チェックに合格しました。詳細は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認します。
  11. まずは、資産インテリジェンス機能の非推奨の警告。

    資産インテリジェンス機能は非推奨となり、将来のリリースで廃止される予定です。資産インテリジェンス同期ポイントの役割を削除してください。詳細については、「https://aka.ms/removeAIsyncpointrole」を参照してください。


  12. 次に、ネットワーク アクセス アカウント (NAA) の警告。

    HTTPS/Enhanced HTTP で構成されたサイト サーバーでは、ネットワーク アクセス アカウントが必須ではありません。このアカウントの最小限の適切なアクセス許可を確認し、より高い特権を持つアカウントを削除してください。利用されていない構成済みのネットワーク アクセス アカウントを削除することをお勧めします。ネットワーク アクセス アカウントの必要なアクセス許可の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2210348 を参照してください。


  13. 警告だけなので、[更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  14. [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[前提条件チェックの警告をすべて無視し、要件を満たしていなくてもこの更新プログラムをインストールします。] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
  15. [機能] にて、そのまま [次へ] を選択します。
  16. [クライアント更新プログラムの設定] にて、既定の [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  17. [ライセンス条項] にて、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] を選択し、[次へ] を選択します。
  18. [クラウドアタッチ] では、既定のまま、[次へ] を選択します。
  19. [概要] にて、内容が正しいことを確認し、[次へ] を選択します。
  20. ウィザードを [閉じる] で閉じます。アップグレード作業が開始されます。
  21. アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  22. アップグレード完了後に、Configuration Manager コンソールを開くまたは、Configuration Manager コンソール上にアップグレードの画面が表示されますので、コンソールをアップグレードします。
  23. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Configuration Manager CB 2409 にアップグレードされていることを確認できます。
    今回から、上部バーのところの表記が [Microsoft 構成マネージャー] となっていますね。。。

<まとめ>

ようやく、Configuration Manager CB 2409 がリリースされました。Windows 11 version 24H2 をサポートするのは、2409 からなので、Configuration Manager を利用している組織で、Windows 11 version 24H2 を利用予定の組織は早めに検証開始されることをお勧めいたします。

また、Windows 11 version 24H2 から Arm64 向けの ISO ファイルも公開されたこともあり、Configuration Manager CB 2409 を用いた Arm64 の OSD (Operating System Deployment) についても今後このブログで紹介できればと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする