Windows Autopilot において、他のテナントに登録されているデバイスを登録するとどうなるか?

皆さん、こんにちは。

今回は、Microsoft Intune の Windows Autopilot ネタについて取り上げたいと思います。

Windows Autopilot とは、クラウド ベースのキッティング プロセスです。Windows Autopilot を使用する際に、事前に自組織のテナントにデバイス情報を登録しておく必要があります。詳細は下記の公式ページをご覧ください。

デバイスを Windows Autopilot に手動で登録する [Microsoft Learn]

その際の疑問事項である、対象のデバイス情報を複数のテナントに登録した場合どのような挙動になるかが気になります。特に、検証などで一つのデバイスを複数のテナントに登録しようとする場合 (意図せず、デバイスを使い回しして、他のテスト テナントに登録しようとする場合など) があると思います。

今回は、そのようなケースの場合、どのような挙動になるかを見ていきます。

結果は、あたり前ですが、下記のように既に他のテナントで登録しているデバイスを別のテナントに登録しようとすると下記のようにエラーが表示されます。

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内部エラー
エラー コード:
808 – ZtdDeviceAssignedToOtherTenant
影響を受ける CSV 行番号:

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これはあたり前といえば、あたり前なのですが、Windows Autopilot にてデバイスをセットアップする際に、デバイスをネットワークに接続した際に、Device Directory Service (DDS) に接続に行き、Windows Autopilot のプロファイルをダウンロードしてくるのですが、複数のテナントにもし登録されていた場合、どちらのプロファイルをダウンロードするか選択する機構がないため、混乱してしてしまいます。また、基本は一つのプロファイルを一つのデバイスで利用するのが本来の動きであるため、この動作は正しいかと思います。

ただ、通常時はこの動作で良いのですが、例えばデバイスを修理に出し、返ってきたデバイスを自組織のテナントに登録しようとした際に、もう既に修理で返ってきたデバイスが他組織のテナントに登録されていた場合などに上記のエラー画面を見ることになると思います。

基本的には、他のテナントに登録されているデバイスは登録できませんので、デバイスが登録されているテナントで削除する必要があります。

デバイス修理時の各メーカーでの対応によっては考慮が必要になる点かと思います。