Configuration Manager Current Branch 2111 がリリースされました!

皆さん、こんばんは。

今回は、日本時間 2021/12/02 (米国時間 : 2021/12/01) にリリースされた、Configuration Manager (Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM) (旧 SCCM)) Current Branch (CB) 2111 について紹介したいと思います。

今回も、公式ブログ サイトにて、記事が公開されています。

もう既にご存じの方が多いと思いますが、ナンバリングが変わっていますので、ご注意ください。

Configuration Manager CB 2111 の新機能については、Microsoft Docs に記載されています。

What’s new in version 2111 of Configuration Manager current branch

また、今回のリリースにて廃止や非推奨になった機能もあるので、併せてご確認ください。

Configuration Manager の削除および廃止された機能

<Early update ring について>

今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2111 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

※ Configuration Manager CB 2111 にアップグレードする場合は、Configuration Manager CB 2006 以降を実行している必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。Configuration Manager Current Branch 2111 がサポートしている Windows ADK は、Windows ADK for Windows 10 バージョン 2004、Windows ADK for Windows Server 2022、Windows ADK for Windows 11 です。(今回のバージョンでは、下位互換される ADK はありませんので、ご注意ください。)

そのため、Configuration Manager Current Branch 2111 にアップグレードする場合は、Windows ADK for Windows 10 を 2004 以降にしてください。

Support for the Windows ADK in Configuration Manager

<Windows 11 のサポート>

Configuration Manager での Windows 11 のサポートですが、一つ前の 2107 の時からサポートされています。もちろん、今回の 2111 でもサポートされています。

Support for Windows 11 in Configuration Manager

<Configuration Manager CB 2111 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

※ 2021 年 12 月 15 日以降は、PowerShell スクリプトを実行しなくても、CB 2111 が利用可能になりました。項番 8 以降を実施ください。

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 2111 opt-in script] をダウンロードします。

  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [ブロックの解除] を選択します。
  4. [EnableEarlyUpdateRing2111.exe] を管理者権限で実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、同じフォルダーに展開されるようになっています。展開先を [Browse] で選択後、[OK] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2111] を選択しています。
  6. PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
    .\enableearlyupdatering2111.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2111 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
    ※ 画面はダウンロード前の画面です。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. 今回も、前提条件チェックにて、警告が表示されました。
  11. [監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて詳細な情報を確認します。
    今回も、Configuration Manager CB 2103 の時にも紹介した HTTP-only の設定に関する警告が表示されています。こちらも以前の記事で紹介しています。

    今回は、HTTP-only に関する警告だけなので、この警告を無視して進めます。(既にこの環境では、HTTPS と HTTP の構成になっていますが、構成上、警告が表示される構成になっています)
  12. [管理] > [概要] > [更新とサービス] に戻り、Configuration Manager 2111 を選択し、[更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  13. 今回も、HTTP-only の警告を無視して進めるため、[前提条件チェックの警告をすべて無視し、要件を満たしてなくてもこの更新プログラムをインストールします。] にチェックを入れて、[次へ] を選択します。
  14. [機能] タブはそのまま、[次へ] を選択します。
  15. [クライアント更新プログラムの設定] にて [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  16. [概要] タブでは、設定内容が正しいことを確認して、[次へ] を選択します。
  17. 正常に終了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] を選択します。
    アップグレード作業が開始されます。
  18. アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  19. アップグレード完了後に、Configuration Manager コンソールを開くと、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。


  20. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Endpoint Configuration Manager CB 2111 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ>

今年最後の CB リリースとなる CB 2111 の話題を取り上げました。2021 年ももう一ヶ月も無いですね。Configuration Manager もまだまだ新機能が搭載されてきているので、来年のリリースも楽しみですね。よいお年をお迎えください。