Configuration Manager Current Branch 2002 がリリースされました!

皆さん、こんばんは。

今回は、日本時間の 2020/04/02 にリリースされた、Configuration Manager (Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM) (旧 SCCM)) Current Branch (CB) 2002 について紹介します。本題とは関係ないですが、リリース日が米国時間だと 4/1 (エイプリルフール) なのはちょっと気になりますね。

公式ブログでも今回のリリースについての記事が掲載されています。

新機能については、現在はまだ英語バージョンですが、Microsoft Docs に掲載されています。

What’s new in version 2002 of Configuration Manager current branch

特に今回の新機能で熱いのは、Tenant Attach という機能です。Tenant Attach については、Technical Preview の際に記事にしましたので、こちらもご覧いただければ幸いです。

<Early update ring について>

今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2002 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。因みに、Configuration Manager Current Branch 2002 がサポートしている Windows ADK は、今日現在 (2020/04/02) Windows ADK for Windows 10 バージョン 1903 のみです。(Windows ADK for Windows 10 バージョン 2004 はまだリリースされていません)

そのため、Configuration Manager Current Branch 2002 にアップグレードする場合は、Windows ADK for Windows 10 を 1903 にしてください。


Support for Windows 10 in Configuration Manager

<Configuration Manager CB 2002 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

※ 2020/05/12 以降は下記の opt-in スクリプトを実行しなくても、Configuration Manager コンソールに Configuration Manager CB 2002 が表示されます。項番 8 以降を実行ください。

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 2002 opt-in script] をダウンロードします。

  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [ブロックの解除] を選択します。
  4. [EnableEarlyUpdateRing2002.exe] を実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、[C:\EnableEarlyUpdateRing2002] になっています。展開先を [Browse] で選択後、[Unzip] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2002] を選択しています。
  6. PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
    .\EnableEarlyUpdateRing2002.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2002 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
    ※ 画面はダウンロード中の画面です。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. もし、前提条件チェックに引っかかった場合は下記のように表示されます。
  11. 警告内容は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] で確認できます。
    上部のリボンから [ステータスの表示] を選択します。
  12. 今回の私の環境では、Upgrade Readiness (UR) が構成されたままだったので警告が表示されました。Upgrade Readiness は廃止されたサービスのため、Upgrade Readiness コネクタを削除する必要があります。
  13. [管理] > [概要] > [クラウド サービス] > [Azure サービス] にて、Upgrade Readiness コネクタを選択し、上部のリボンから [削除] を選択します。
  14. 再度、前提条件チェックを実行すると、[前提条件チェックに合格しました] と表示されるので、上部のリボンから [更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  15. [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[次へ] を選択します。
  16. [機能] タブでは、必要に応じて、機能にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
    ※ ここでは、下記の画面のようにチェックを入れています。
  17. [クライアント更新プログラムの設定] にて [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  18. [ライセンス条項] タブでは、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
  19. [概要] タブでは、設定内容が正しいことを確認して、[次へ] を選択します。
  20. 正常に終了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] を選択します。
    アップグレード作業が開始されます。
  21. アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  22. アップグレード完了後に Configuration Manager コンソールを開くと、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  23. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Endpoint Configuration Manager CB 2002 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ>

今回は、リリース日にブログを更新できず、すみませんでした。

Microsoft Endpoint Configuration Manager Current Branch 2002 がやっとリリースされましたね。いつ搭載されるかと待ち焦がれていた Tenant Attach 機能も思ったより早く 2002 で搭載されました。Technical Preview の時には試したのですが、Current Branch では構成していないので、時間をみてブログにて紹介したいと思います。