SCOM を用いた Office 365 の監視

皆さん、こんにちは。

今回は、珍しく、Office 365 ネタを取り上げたいと思います。

System Center Operations Manager (SCOM) を用いることで Office 365 の監視をすることが出来ます。SCOM の管理パック (Management Pack) を追加することで実現します。管理パックは無料でマイクロソフトの Download Center よりダウンロードできます。

– SCOM での Office 365 監視イメージ

【用意するもの】

System Center Operations Manager (SCOM) 環境 (今回取り上げる環境は、SCOM Version 1801)

Microsoft System Center Management Pack for Office 365

・Office 365 管理者ユーザー アカウント (グローバル管理者)

【Office 365 管理パック インストール】

  1. Microsoft System Center Management Pack for Office 365 を事前にダウンロードします。
  2. SCOM のサーバーにログオンして、ダウンロードしておいた Microsoft System Center Management Pack for Office 365 を任意のフォルダーにコピーします。
    (今回の例では、SCOM サーバーでダウンロードを行ったのでダウンロード フォルダーに保存しています。)
  3. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているためインストール前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  4. [ブロックの解除] を選択します。
  5. ブロックが解除できたら、ダウンロードしてきた msi を実行します。
  6. [License Agreement] が表示されますので、読んで [I accept] を選択市、[Next] を選択します。
  7. インストール フォルダーを選択します。今回は既定のまま進めますので、画面のまま、[Next] を選択します。
  8. [Install] を選択します。
  9. インストールが終わりました。[Close] で閉じます。
  10. インストールが終了するとインストール先のフォルダーが起動します。
    このフォルダーのパスをメモしておきます。(エクスプローラーを開いたままにしておきます。)

【SCOM での設定 – 管理パックのインストール】

  1. SCOM の管理コンソールを起動し、[管理] > [管理パック]に移動します。
  2. [管理パック] を右クリックして、[管理パックのインポート] を選択します。
  3. [管理パックの選択] で [ディスクから追加する] を選択します。
  4. 警告画面が表示されますが、[はい] を選択します。
  5. ここで先ほど管理パックをインストールしたフォルダーに移動して管理パックを選択します。
    既定のフォルダー : C:\Program Files (x86)\System Center Management Packs\Microsoft System Center Management Pack for Office 365
  6. インポート リストで緑のチェック マークが付いたことを確認し、[インストール] を選択します。
  7. インポートが完了すると [インポート済み] と表示されますので、[閉じる] を選択して画面を閉じます。

【SCOM での設定 – Office 365 への接続】

    1. SCOM の管理コンソールを開き、[管理] > [Office 365] へ移動します。
      [Add subscription] を選択します。
    2. [Subscription Name] に適宜名前を設定し、[Use auto-created Azure Service Principal] を選択し、[次へ] を選択します。
    3. Azure AD の資格情報を入力する画面が表示されますので、Office 365 のグローバル管理者のアカウントを入力します。多要素認証 (MFA) が有効になっているユーザーでも利用できました。

    4. [Available pools] で [全ての管理サーバー リソース プール] を選択します。
      そして、[Add Subscription] を選択します。
    5. サブスクリプションが追加されると下記の画面が表示されますので、[Finish] を選択します。
    6. [監視] > [Office 365] > [Office 365 Monitoring Dashboard] を開くと、アクティブなインシデント等を確認することが出来ます。


【2018/04/09 追加】
MO133518 (金曜日に発生したインシデント) を SCOM で見た場合のスクリーンショット

SCOM で Office 365 を監視する方法をご紹介しました。
広くインパクトのあるインシデントは下記の Twitter アカウントでツイートされます。
金曜日に発生したアジア圏での Office 365 認証に関する障害についてもツイートされています。SCOM での監視が Office 365 を利用する中で一つのソリューションになれば幸いです。
快適な Office 365 ライフをお過ごしください!

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