Task Sequence Bootable Media に DISM コマンドでドライバーを追加する

皆さん、こんにちは。

今回は SCCM の話題を記載したいと思います。

SCCM で OS 展開する際に起動メディア(Task Sequence Bootable Media)から起動して OS 展開をします。その、起動メディアに展開対象のハードウェアの NIC (Network Interface Card) のドライバーが入っていないと Task Sequence Bootable Media の起動時に下記のようなエラーで起動しません。 (Failed to find a valid network adapter.)

Boot_Fail

その際に Configuration Manager Console で [タスク シーケンス メディアの作成] (Create Task Sequence Media) で Task Sequence Bootable Media を作り直しても良いのですが、ドライバーの追加だけなのに作り直すのはちょっとと思い、DISM コマンドを使って手動でドライバーを追加してみました。

【用意するもの】

・既存の Task Sequence Bootable Media ISO

・追加するドライバーファイル(.inf)

・Windows ADK (Windows Assessment and Deployment Kit) がインストールされた作業用 PC

【作業】

  1. ドライバーファイルを作業用フォルダーに展開します。(C:\TS_Boot_Config\Drivers) Drivers
  2. 既存の Task Sequence Bootable Media ISO をマウントします。
  3. マウントしたドライブ全体をを一時作業フォルダー(C:\TS_Boot_Config\Original)にコピーします。 Bootable_Media_01
  4. C:\TS_Boot_Config\Mount フォルダーを作成します。
  5. PowerShell を開き下記のコマンドを実行します。
     Dism /Mount-Image /ImageFile:C:\TS_Boot_Config\Original\sources\boot.wim /index:1 /MountDir:C:\TS_Boot_Config\Mount 
     Dism /Image:C:\TS_Boot_Config\Mount /Add-Driver /Driver:C:\TS_Boot_Config\Drivers /recurse 
     Dism /Unmount-Wim /MountDir:C:\TS_Boot_Config\Mount /commit 

    DISM

  6. Windows AIK ツールの [展開およびイメージング ツール環境] コマンド プロンプトを実行して下記のコマンドを実行します。
     Copype amd64 C:\TS_Boot_Config\Win_PE 

    Windows_ADK_01

  7. 下記のコマンドを実行します。Oscdimg のコマンド ライン オプション
     Oscdimg -bootdata:2#p0,e,bC:\TS_Boot_Config\Win_PE\fwfiles\Etfsboot.com#pEF,e,bC:\TS_Boot_Config\Win_PE\fwfiles\Efisys.bin -u1 -udfver102 C:\TS_Boot_Config\Original C:\TS_Boot_Config\New_boot_media.iso 

    Windows_ADK_02

  8. 上記コマンドで出力した先(C:\TS_Boot_Config\New_boot_media.iso)にドライバーを追加した新しい Task Sequence Bootable Media が作成されています。

以上でマニュアルにて Task Sequence Bootable Media をメンテナンスする方法を紹介しました。今回は NIC ドライバーを追加しましたが、DISM コマンドでできる事であれば他のメンテナンスも可能です。

是非、快適な OS 展開ライフを!!