DHCP オプションで Microsoft Connected Cache Node を指定してみる

皆さん、こんにちは。

今回は、昨年このブログでも取り上げた、Microsoft Connected Cache 関連の記事となります。

まずは、昨年公開した、Microsoft Connected Cache for Enterprise を構築してみる 記事をご覧ください。

上記の記事では、Microsoft Connected Cache Node を Intune 構成プロファイルにて、[DO キャシュ ホスト] として登録して各クライアントに配布しています。

今回は、この [DO キャシュ ホスト] の設定を DHCP サーバーを用いて設定しようという記事となります。


<DHCP サーバーでの設定>


今回は、Windows Server で構築した DHCP サーバーを想定しています。他の DHCP サーバー ソリューションを利用されている場合は、同様に DHCP オプション “235” が設定出来るかご確認ください。

  1. Windows Server にログオンして、DHCP 管理ツール (dhcpmgmt.msc) を起動します。
  2. [サーバー名] > [IPv4] と展開して、[IPv4] で右クリックを選択し、[既定のオプションの設定] を選択します。
  3. [既定のオプションと値] のウィザードにて、[追加] を選択します。
  4. [オプションの種類] にて、下記のように設定し、[OK] を選択します。
    [名前] > [DOCacheHost]
    [データ型] > [文字列]
    [コード] > [235] (“235” である必要あり)
    [説明] > [Cache server hostname (Delivery Optimization)] (任意の文字を設定ください)
  5. [既定のオプションと値] ウィザードに戻りますので、下記のように設定内容が正しいことを確認して、[OK] を選択します。
  6. もし、DHCP サーバーをフェールオーバー構成にしている場合は、相方の DHCP サーバーでも項番 5 までの作業を実施します。
  7. 次に、Microsoft Connected Cache Node (DOCacheHost) を設定する DHCP スコープを開き、DHCP オプションを設定していきます。
    対象のスコープを展開し、[スコープ オプション] を右クリックして、[オプションの構成] を選択します。
  8. [スコープ オプション] ウィザードにて、[235 DOCacheHost] にチェックを入れ、[文字列の値] に Microsoft Connected Cache Node を設定します。
    今回は、Microsoft Connected Cache Node の IP アドレスである [192.168.111.10] を設定します。
  9. DHCP サーバーをフェールオーバー構成している場合は、忘れず、[スコープのレプリケート] を実施します。
  10. 以上で DHCP サーバー上での設定は完了です。

<クライアント マシンでの動作確認>

クライアント マシンで DHCP オプション 235 が反映されたか確認しようと思いましたが、DHCP リレー環境だからなのか、うまく反映されず、トラブルシューティングに時間がかかりそうなので、取り急ぎ、DHCP サーバーでの設定方法だけ公開しておきます。時間を見つけて、トラブルシューティングします。