皆さん、おはようございます。
今回は、Windows Server 2022 の既知の不具合についてお伝えします。
このブログではあまり、Windows Server に特化したネタを取り上げてはいないですが、今回は影響範囲が大きな情報を見つけましたので、皆さんに共有します。
具体的には、Windows Server 2022 に関する、既知の不具合です。
Windows Server 2022 might not start up
Windows Server 2022 が起動しない場合がある
After installing KB5022842 on guest virtual machines (VMs) running Windows Server 2022 on some versions of VMware ESXi, Windows Server 2022 might not start up. Only Windows Server 2022 VMs with Secure Boot enabled are affected by this issue. Affected versions of VMware ESXi are versions vSphere ESXi 7.0.x and below.
2023 年 2 月のセキュリティ更新プログラムである KB5022842 を、いくつかの VMware ESXi バージョン上の VM (Virtual Machine) で稼働している Windows Server 2022 に適用すると Windows Server 2022 が起動しなくなる場合がある。
これは、Windows Server 2022 にのみ影響し、セキュア ブートを有効化している場合に発生する。影響する VMware ESXi バージョンは、VMware ESXi 7.0 以下。
Workaround: Please see VMware’s documentation to mitigate this issue.
ワークアラウンド : VMware のドキュメントを確認
Next steps: Microsoft and VMware are investigating this issue and will provide more information when it is available.
次のステップ : Microsoft および VMware はこの問題を調査しており、詳細な情報が提供可能になったら、提供する予定です。
Affected platforms (影響するプラットフォーム) :
- Client: None
- Server: Windows Server 2022
https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-server-2022#3017msgdesc
<具体的なワークアラウンドおよびソリューション>
VMware のドキュメントによると、この問題を回避する方法は現時点 (2023/02/19) で、下記の 3 つになります。
- 問題の仮想マシン (VM) が実行されている ESXi ホストを vSphere ESXi 8.0 にアップグレードする
- 対象の仮想マシン (VM) のセキュア ブート (Secure Boot) を無効化する
- 問題が解決するまで、対象の仮想マシン (VM) に KB5022842 をインストールしない
<捕捉>
対象の仮想マシン (VM) にて、セキュア ブートを無効化する方法
- 対象の仮想マシン (VM) を電源オフにする
- 仮想マシンを右クリックして、[設定の編集] (Edit Settings) を選択
- [仮想マシンオプション] (VM Options) タブを選択
- [起動オプション] (Boot Option) 配下の [セキュア ブート] (Secure Boot enabled) のチェックを外す
<まとめ>
今回は、Windows Server 2022 の既知の不具合をご紹介しました。オンプレミスの環境下では、まだ vSphere ESXi 7.0 以下を利用されている環境が多いかと思います。
皆さんが問題事象に遭遇する前にこの記事を確認してくださることを祈って記事にしました。
もしも、既に問題に遭遇している場合は、是非、この記事や VMware さんの記事を参考に対処してください。