Configuration Manager Current Branch 2006 がリリースされました!

皆さん、こんにちは。

今回は、日本時間の 2020/08/12 (米国時間 : 2020/08/11) にリリースされた、Configuration Manager (Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM) (旧 SCCM)) Current Branch (CB) 2006 について紹介します。

今回も、公式ブログでも今回のリリースについて取り上げられています。

今回のリリースは、”WFH (Work From Home) リリース” とも呼ばれているようです。それは、新型コロナウイルス (COVID-19) が猛威を振るう中、Configuration Manager の開発に取り組んだことと、リモート管理のための生活の質の向上に焦点を当てた機能が搭載されているからだそうです。

新機能については、現在はまだ英語バージョンですが、Microsoft Docs に掲載されています。

What’s new in version 2006 of Configuration Manager current branch

今回も、Tenant Attach 機能の向上と Endpoint analytics がデフォルトで有効化されたり、クラウド連携機能は強化されています。また、VPN 用の境界が追加されています。

<Early update ring について>

今回もまたそうですが、Configuration Manager は、リリース当初は、Early update ring と呼ばれるリングに、PowerShell のスクリプトを実行してオプトインしないと Configuration Manager CB 2006 にはアップグレードできません。そのため、一定期間 (数週間) は下記の手順に従ってアップグレードを行う必要があります。

※ Configuration Manager CB 2006 にアップグレードする場合は、Configuration Manager CB 1810 以降を実行している必要があります。

<事前準備 : Windows ADK の更新>

必要に応じて、Configuration Manager サーバーのアップグレード前に、Windows ADK を更新してください。Configuration Manager Current Branch 2006 がサポートしている Windows ADK は、Windows ADK for Windows 10 バージョン 2004 のみです。(Windows ADK for Windows 10 バージョン 1903 は下位互換性ありで、テストはされていませんので、ご注意ください。)

そのため、Configuration Manager Current Branch 2006 にアップグレードする場合は、Windows ADK for Windows 10 を 2004 にしてください。

Support for Windows 10 in Configuration Manager

<Configuration Manager CB 2006 へのアップグレード方法 (Early update ring 編)>

※ 2020/09/01 以降は、下記の opt-in スクリプトを実行しなくても、Configuration Manager コンソールに Configuration Manager CB 2006 が表示されます。項番 8 以降を実施してください。

  1. こちらのサイトにアクセスし、[Version 2006 opt-in script] をダウンロードします。

  2. インターネットからダウンロードしてきたファイルには Zone ID が付与されているため実行前に解除します。ファイルの [プロパティ] を選択します。
  3. [ブロックの解除] を選択します。
  4. [EnableEarlyUpdateRing2006.exe] を実行します。
  5. PowerShell スクリプトの展開先を選びます。既定では、同じフォルダーに展開されるようになっています。展開先を [Browse] で選択後、[Unzip] を選択します。
    ※ ここでは、[C:\EnableEarlyUpdateRing2006] を選択しています。
  6. PowerShell が展開されると、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  7. PowerShell を管理者権限で起動し、PowerShell スクリプトを展開した先に移動後、下記のコマンドを実行します。
    .\enableearlyupdatering2006.ps1 <サイト サーバー名 or CAS サーバー名>

  8. Configuration Manager コンソールを開き、[管理] > [概要] > [更新とサービス] を開きます。自動的に Configuration Manager CB 2006 がダウンロードされ、[インストールの準備完了] になりますが、ならない場合は、上部のリボンから [更新プログラムの確認] を選択します。
    ※ 必要に応じて [ダウンロード] も選択してください。
    ※ 画面はダウンロード前の画面です。
  9. タブの [状態] が [インストールの準備完了] になったら、上部のリボンから [前提条件チェックを実行] を選択します。
  10. 前提条件チェックを実施して、前提条件をクリアすると、状態タブに [前提条件チェックに合格しました] と表示されます。前提条件チェックに合格したら、上部のリボンから [更新プログラム パックのインストール] を選択します。
  11. [Configuration Manager 更新ウィザード] が起動しますので、[次へ] を選択します。
  12. [機能] タブでは、必要に応じて、機能にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
    ※ ここでは、既定で、[コミュニティ ハブ] にチェックが入っているので、そのまま進みます。
  13. [クライアント更新プログラムの設定] にて [検証なしでアップグレードする] を選択し、[次へ] を選択します。
  14. [ライセンス条項] タブでは、[ライセンス条項およびプライバシーに関する声明に同意する] にチェックを入れ、[次へ] を選択します。
  15. [概要] タブでは、設定内容が正しいことを確認して、[次へ] を選択します。
  16. 正常に終了すると下記の画面が表示されますので、[閉じる] を選択します。
    アップグレード作業が開始されます。
  17. アップグレード進行状況は、[監視] > [概要] > [更新とサービスの状態] にて確認することができます。
  18. アップグレード完了後に、Configuration Manager コンソールを開くと、下記の画面が表示されますので、[OK] を選択します。
  19. Configuration Manager コンソール更新後、バージョン情報を確認すると Microsoft Endpoint Configuration Manager CB 2006 にアップグレードされていることを確認できます。

<まとめ>

8 月になって、やっと Microsoft Endpoint Configuration Manager Current Branch 2006 がリリースされましたね。Early update ring 中はアップグレードを控える方もいらっしゃるかと思いますが、可能でしたら最新版にアップグレードしてみてください。クラウド機能 (Tenant Attach、Endpoint analytics) はなかなか良いですよ~