皆さん、こんばんは。
今回は、Microsoft Endpoint Configuration Manager Current Branch 2002 で搭載された、Microsoft Endpoint Configuration Manager のクライアント ログをリモートで収集する機能について紹介します。本機能を使うとトラブルシューティングが行いやすくなります。
機能名としては、[クライアント診断] (Client diagnostics) という機能です。クライアント診断の [クライアント ログの収集] を選択してクライアントのログを収集します。(2002 以降の機能)
<クライアント ログの収集方法>
- Configuration Manager コンソールを開き、[資産とコンプライアンス] > [概要] > [デバイス] を開き、クライアント ログを収集したいデバイスを選択します。
- 選択したデバイスを右クリックにて、[クライアント診断] > [クライアント ログの収集] を選択します。
- 下記の警告が表示されますので、[OK] を選択します。(少し時間をおきます。私の検証環境では直ぐに診断データが収集されましたが、5 分程度待った方が良いかもしれません。)
- [資産とコンプライアンス] > [概要] > [デバイス] に戻り、先ほどのデバイスを選択し、右クリックにて、[開始] > [リソース エクスプローラー] を選択します。
- [リソース エクスプローラー] が開きますので、左のツリーから [診断ファイル] を選択します。右側のペインに収集した診断ファイルが表示されます。ここに表示されない場合は少し待ち、再度表示されるまで待ちます。
- 診断ファイルを選択し、右クリックにて、[サポート センターを開く] を選択します。(この例では、最新の診断ファイルを選択します。)
- 診断データの読み取りが開始され、サポート センターが起動します。
- [Logs] タブに表示されているログをクリックするとログを閲覧することができます。(ここでは、AppEnforce.log ログを閲覧しています。)
- 他にも、上のタブにて、[Configuration] タブを開くと、OS の情報や詳細情報を確認することができます。
<補足>
本診断データはソフトウェア インベントリのファイル コレクションの保存領域 (inboxes\sinv.box\FileCol\) に保存されます。そのため、あまり多くの診断データをクライアントから収集すると Microsoft Endpoint Configuration Manager のサーバーの容量が不足しますので、ご注意ください。
<まとめ>
本機能を利用することで効率的に Microsoft Endpoint Configuration Manager クライアントのログを収集することができます。直接クライアントのログを管理共有経由 (\\クライアント名\C$) で参照することもできますが、OS や IP アドレスの情報も収集できるのでこの機能はお勧めです。是非、この機能を用いて、トラブルシューティングを効率的に行ってみてください!