皆さん、こんにちは。
今回は、SCCM を用いた OS 展開ネタを紹介したいと思います。
OS 展開の際に、タスク シーケンスを用いることがあると思いますが、タスク シーケンスの実行時間を短縮させる方法を紹介したいと思います。
具体的には、Windows PE の電源オプションを [バランス] から [高パフォーマンス] に変更することで OS 展開にかかる時間を短縮させるというものになります。
<前提条件>
・ Windows PE Version 10.0.18362.1 (Windows 10 1903)
・ SCCM CB 1902
※ 上記のバージョンよりも古い Windows PE および SCCM でも同様のチューニングは可能です。しかし、検証は行っていませんので、ご自身でご確認ください。
<タスク シーケンス高速化手順>
- Configuration Manager コンソールを開き、[ソフトウェア ライブラリ] – [概要] – [オペレーティング システム] – [タスク シーケンス] を開きます。
- 既に作成済みのタスク シーケンスを選択し、右クリックにて、[編集] を選択します。
- タスク シーケンス エディターが開きますので、[ディスクのフォーマットとパーティション作成] のステップ (オペレーティング システムの適用の前のステップ) を選択します。
- [追加] > [全般] > [コマンド ラインの実行] を選択します。
- [名前] を適宜設定し、[コマンド ライン] に下記のコマンドを設定します。
powercfg.exe /s "8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c"
後は、OS 展開を行うだけです。
<実測時間>
Surface Pro 4 に OS 展開を行い、経過時間を測定
環境 | 時間 |
カスタマイズなし | 約 32 分 |
カスタマイズあり (powercfg 設定あり) | 約 27 分 |
※ 環境に依存するため、あくまで参考値です。
約 5 分の短縮。
<まとめ>
今回は OS 展開ネタを紹介しました。以前紹介した PXE ブート高速化編 も併せて行っていただき、OS 展開の時間を短縮してみてはいかがでしょうか。
仮想環境ではあまり効果を実感できないかもしれませんが、物理マシンに展開する時は時間を短縮できると思います。是非、皆さん試してみてください。
どの位短縮できたか、コメントいただけるとうれしいです!