皆さん、こんにちは。
今回は、SCCM の OS 展開ネタを紹介したいと思います。
SCCM を用いた OS 展開の際に PXE ブートを用いる場合があると思いますが、その PXE ブートを高速化させる方法について紹介します。
高速化させるのは、下記画面が表示されているフェーズです。通常の環境だとこのフェーズに、約 2 分以上かかります。(値は環境に依存します)
チューニング方法としては、RamDisk TFTP ブロック サイズとウィンドウ サイズをカスタマイズします。公式ドキュメントとしては下記のページのものがあります。
PXE 対応配布ポイント上の RamDisk TFTP ブロック サイズとウィンドウ サイズのカスタマイズ
レジストリに記録されている RamDiskTFTPWindowSize と RamDiskTFTPBlockSize をカスタマイズします。カスタマイズする値は CCMEXEC.COM サイトの検証結果を基に記載します。
Tweaking PXE boot times in Configuration Manager 1606
上記ページ内に検証結果がありますが、下記の構成がベストな値だと思います。
RamDiskTFTPBlockSize | 16384 |
RamDiskTFTPWindowSize | 8 |
通常はレジストリで下記の値を修正する必要があります。しかし、CCMEXEC.COM サイトの Jörgen Nilsson さんがツールを作ってくださっています。このツールを使えば、各種レジストリ値の変更と WDS のサービスを再起動することができます。かなり便利です!
ダウンロードは下記リンクから SCCMTFTP.ps1 を右クリックにて [対象をファイルに保存] で保存してください。
https://ccmexec.com/wp-content/uploads/2016/09/
■ 変更するレジストリ値
場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SMS\DP
名前: RamDiskTFTPWindowSize
種類: REG_DWORD
値: (カスタマイズされたウィンドウのサイズ)
既定値は 1 (1 つのデータ ブロックでウィンドウがいっぱいになります)。
場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SMS\DP
名前: RamDiskTFTPBlockSize
種類: REG_DWORD
値: (カスタマイズされたブロック サイズ)
既定値は 4096 です。
上記のレジストリ値を変更すると、PXE ブートが約 9 秒で完了するようになりました。(値は環境に依存します)
これで、OS 展開ライフが捗りますね! 素敵な OS 展開ライフを!
Thanks Jörgen Nilsson!